女性のライフステージにおいて、大きな選択肢の一つとなる「専業主婦」。外で働くことだけが仕事だと思われがちですが、実際に毎日家事を回すのってどんな感じなのか、「1日中家にいられて楽そう」なんて世間のイメージと、実際の働きやすさや大変さのギャップが気になりますよね。
今回は、働くことが大好きで、派遣社員を中心にさまざまな業界や職種を渡り歩いてきた私が、結婚を機に「子なし専業主婦」を1年間がっつり経験して分かったリアルをお伝えします。
このブログは、「女性の仕事や自由な働き方」をテーマにしています。1つの会社や雇用形態に縛られず、もっと自由に、そして賢く仕事を選ぶ楽しさを感じていただけたらうれしいなと思い、この記事を書いています。
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専業主婦(夫)は「仕事」なのか?を真剣に論じてみる
私はもともと、いろいろな会社で、いろいろな部署の仕事を経験してみたいタイプで、面白そうな求人を見つければフットワーク軽く新しい環境に飛び込んできました。
そんな働くことが大好きな私が、結婚を機に「専業主婦」としてのキャリアを1年間経験してみたのです。そして身を置いてみて心の底から感じたのは、「専業主婦って、完全に立派な一つの『仕事』だな」ということでした。
私には子どもはいませんが、子どもがいない状態でさえ「これは大変だなぁ…」とつくづく実感の連続。これに育児がプラスされている主婦の方々は、もはや超人的な重労働をこなしていると尊敬しかありません。今回はこの「主婦業」をあえて一つの職業として捉え、新しく統一した5つの軸に沿って、そのリアルな光と影を率直にレビューしていきますね。
【主婦業の業務難易度】求められるスキル感
「家事なんて誰でもできるルーティンワークでしょ?」と思われがちですが、実際に家庭という組織をスマートに運営するためには、非常にマルチなスキルが求められます。
具体的な業務内容としては、料理、掃除、洗濯、買い出し、名もなき家事(日用品の補充や管理)、お布団を干したり、銀行での手続きやクリーニングの対応など多岐にわたります。毎日決まりきったタスクを淡々とこなすだけでなく、突発的な宅急便の対応や、季節に合わせた衣替えなど、フットワークの軽さが必要です。
ただ、未経験からでも毎日強制的に打席に立つことになるため、続ければ続けるほど家事能力が格段に上がるというメリットがあります。
- 料理スキル: どんなに苦手でもほぼ毎日作るため、定番料理は一通りレシピを見なくても作れるようになります。
- 掃除洗濯スキル: 家の中でどこが汚れやすいか、どう予防すべきかが自然と身につき、素材に合わせた正しい洗濯方法や干し方の工夫がスマートにこなせるようになります。
- 至極まっとうな金銭感覚: 「夫の収入」という限られた予算から、将来の貯金額を逆算し、食費や固定費、娯楽費にいくら配分できるかを「自分ごと」として真剣に管理する、企業でいう財務のようなスキルが身につきます。
他にも、お互いの家族とうまく付き合うための処世術など、世渡りに必要な対人スキルも自然と獲得できます。一般的なオフィスワーク以上に、マルチタスクを処理する「高い管理能力」が鍛えられる環境といえます。
【時間のリアル】365日休みなしのタイムスケジュール
ブログのコアである「時間のコントロール度」について、子なし専業主婦だった当時の私のリアルな1日のタイムスケジュールを書き出してみました。
| 時間 | 業務内容(タイムライン) |
|---|---|
| 7:00 | 起床 ➔ 洗顔・メイクなど |
| 7:30〜 | 朝食の準備・夫と朝食 |
| 8:00〜 | 夫のお見送り(ここから一人業務開始) |
| 9:00〜 | 一回目の大規模清掃(洗濯、お風呂掃除、掃除機、ワイパーがけなど) |
| 12:00〜 | お昼ご飯(自分だけなので適当に済ませて少し休憩) |
| 14:00〜 | 夕食の買い出し(スーパー巡り、銀行やクリーニングの用事など) |
| 16:00〜 | 夕食の仕込み・調理開始(力を入れて丁寧に作ります) |
| 18:00〜 | 夕食(夫が帰宅したら一緒にご飯、その後に後片付け) |
| 20:00〜 | お風呂、夫とのんびりトークタイム |
| 23:00 | 就寝 |
噂には聞いていましたが、専業主婦は思っているよりもずっと忙しく、何より「1日も完全なお休みがない」という時間のリアルがあります。
合間にヨガに行ったり友人とランチをしたりする息抜きの時間は作れますが、ベースの家事は毎日稼働し続けます。特に夫の休日である土日は、平日にはない「お昼ご飯の用意」なども追加されるため、平日以上にタスクが過密になってしまうことも。自分のペースでのんびりできる瞬間はあるものの、「シフトの終わりがない」という点では、ある種の覚悟が必要な時間コントロール度です。
【主婦業のカルチャー】「評価されないもやもや」との付き合い方
「家庭」は、会社組織とは全く違う「他者からの評価や承認が得られにくい閉ざされた環境」という独特の空気感を持っています。
会社であれば、上司から「ありがとう、助かったよ」と言われたり、毎月の給料という数字で自分の頑張りが評価されますよね。しかし主婦業は、綺麗に掃除をしても、美味しい料理を作っても、それが「やって当たり前」という空気になりがちです。
私の夫はやさしい方で、不満を言ったりそんな態度を出したりすることはありませんでしたが、私自身が勝手に「夫の稼いだお金だけで生活させてもらっている」という居心地の悪さを感じてしまい、専業主婦になりたての頃は無駄にお掃除や料理を頑張りすぎて空回りしていた時期がありました。社会から切り離されたような孤独感や、承認欲求が満たされないもやもやとどう付き合うか、という内面的なカルチャーとの戦いがあります。
【価値と待遇】リアルな市場価値(年収換算)
主婦業をお仕事として捉えたとき、気になるのが「それってどれくらいの経済的価値があるの?」という相場感ですよね。
とある統計データを専門に扱うサイトによると、子育てなしの専業主婦の労働価値は、年収換算で約240万円〜(ちなみに子育てありの場合は、なんと約480万円〜!)という試算が出されています。
月給にすると約20万円。これは、派遣社員として時給1,300円で1日8時間、月に20日フルタイムでしっかり勤務するのと同じくらいの立派な価値があるということです。もちろん、このお金を実際に誰かから給料としてもらえるわけではありませんし、夫の収入や家庭の方針によって「自分が自由に使えるお小遣い」の待遇は全く異なってきます。
ですが、「私は家の中で、派遣のフルタイムと同じ、年間240万円相当の価値がある立派な仕事をやっているんだ!」と胸を張ることで、当時の私は心の居心地の悪さがスーッと楽になったのを覚えています。目に見えない待遇のよさは、自分の捉え方次第で大きく変わるのです。
【向き不向き】こんな人におすすめ・ちょっと合わないかも
家庭という小さな組織を支える専業主婦というキャリア。こちらも「今の私のマインドや、理想のライフスタイルに合うかな?」と悩む方のために、リアルな向き不向きを整理してみました。
まず、専業主婦がおすすめな女性は、以下のような方です。
- 毎日の暮らしを整えること(料理、掃除、インテリアなど)自体に、自分の工夫や興味を持って楽しく取り組める方
- 他者からの評価や社会の評価に依存せず、自分で自分を「今日も頑張った!」と認められる自己完結型のマインドをお持ちの方
- マルチタスクの段取りを組むのが得意で、一人の時間をマイペースにスケジュール管理しながら過ごすのが好きな方
- 家事能力を徹底的に磨き上げて、将来的にそれを活かした別の仕事(家事代行やインテリア系など)に繋げたいと考えている方
一方で、「もやもやを抱えやすく、ミスマッチを感じてしまうかもしれない注意が必要な女性」は、以下のようなタイプです。
- 働いた成果を「毎月の給料」や「他者からの明確な評価」として受け取らないと、モチベーションが保てない方
- どうしても家事や料理全般に興味が持てず、毎日それを繰り返すことに強いストレスや退屈さを感じてしまう方
- 社会や他人との繋がりを常に感じていたいタイプで、1日中家に引きこもる生活に孤独や不安を感じやすい方
- 「誰かのお金で生活している」という状態に対して、どうしても罪悪感や対等ではない空気感を感じてしまう方
【主婦業のスキルが活かせる】ネクストキャリアの選択肢
専業主婦として身につけた高い家事能力や主婦目線は、実は外の世界のさまざまなビジネスで、強烈なアピールポイントとして活かすことができます。例えば、以下のような職種と非常に親和性が高いです。
家事代行・ハウスキーパー
まさに専業主婦として毎日磨いてきたスキルそのものが「商品」になるお仕事です。1日2時間の短時間から直行直帰で働ける求人も多く、時間の自由度が高いのが魅力です。お仕事探しには、手厚いサポートがある「キャットハンド」などの専門サイトを活用するのがスマートでおすすめです。
インテリアコーディネーター
「おしゃれなだけでなく、本当に家事がしやすくて使い勝手のよい動線」は、実際に家事にコミットした主婦にしか分かりません。そのリアルな主婦目線を活かして、お客様に生活しやすい間取りや家具の配置を提案するお仕事です。
実は私も、専業主婦の期間にこの仕事に強く興味を持ち、資格を取得して実際にインテリアコーディネーターの職に就きました。資格取得までの道のりや、実際の業務レビューも別記事にまとめていますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【まとめ】このキャリアを経験して得られたもの
大好きな人と結婚して一緒に暮らせるからといって、生活を送る上では「感情」だけでは回らない現実が必ずあります。だからこそ、主婦業を「年間240万円の価値があるプロの仕事」として割り切って捉えることで、驚くほど心がすっきり整理されることがあります。
ちなみに私は、1年間の主婦業を経て、やっぱり外で働く楽しさが恋しくなり、子供がいないライフスタイルということもあってフルタイムの仕事に戻る選択をしました。外で働いていると、今度は「仕事を言い訳にして、料理も掃除も手抜きし放題!」という特権が手に入るので、それはそれで最高に気が楽だったりします(笑)。
専業主婦というキャリアを選ぶか、それとも外で働くか。どちらが正解ということはありません。世間から「主婦は気楽でいいよね」なんて言われる筋合いは一切ないのです。この期間に得られる圧倒的な生活管理スキルを賢く自分の血肉にして、これからの自由で楽しい人生の選択肢(踏み台)にしていきましょう!あなたのこれからの働き方の参考になれば幸いです。
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