「独学でインテリアコーディネーターの試験って本当に合格できるの…?」と不安に思っていませんか?結論から言うと、全くの未経験・独学でも十分に合格できます。
私はインテリア系の仕事も勉強も一切したことがない状態でしたが、1次試験の2ヶ月前から勉強をはじめ、無事に1次試験を突破。その後すぐに2次試験の勉強を開始し、合計4ヶ月の勉強でストレート合格を果たすことができました。
今回は、これから独学でインテリアコーディネーター試験を受ける方に向けて、私が実際に合格するまでに使用したテキスト、効率的な勉強方法、そして1次・2次試験当日のリアルな様子などを「合格体験記」として赤裸々にレビューします。
インテリアコーディネーター資格の最新概要
まずは、インテリアコーディネーター試験の概要について簡単におさらいしておきましょう。(※近年、1次試験の受験方式がCBT方式に変更されるなど、いくつかアップデートがありました)
| 項目 | 試験概要 |
|---|---|
| 試験時期 | 【1次試験】9月中旬〜10月中旬(期間内で任意選択) 【2次試験】毎年12月第1日曜日 |
| 試験時間 | 【1次試験】120分(CBT方式に変更されました) 【2次試験】180分 |
| 試験内容 | <1次試験(学科)> インテリアコーディネーターの仕事、歴史、環境、建築、関連法規など <2次試験(実技)> |
| 受験資格 | 年齢・性別・学歴・職業経験を問わず、誰でも受験可能 |
| 受験料 | 【基本タイプ(1次・2次セット)】14,850円(税込) 【1次試験先取りタイプ】11,550円(税込) |
※最新の詳細については「公益社団法人 インテリア産業協会」の公式ホームページをご確認ください。
以前は1次試験も決められた日時に大学などの会場で一斉に行われていましたが、現在はCBT方式(自分の好きな日時にテストセンターのパソコンで受験する方式)に変わったため、忙しい社会人でも格段に受験しやすくなりました。
「1年に1回のチャンスだから不安…」と思う方も多いかもしれませんが、効率的にポイントを押さえて勉強すれば、未経験からでも十分に合格が狙えます。
おすすめテキスト(1次・2次共通)
私がインテリアコーディネーター試験を受験するにあたって、実際に自己投資して準備した教材は以下の2つだけです。
- ユーキャンの通信講座(メイン教材)
- HIPSの予想問題集(アウトプット補強用)
1. ユーキャンの通信講座

インテリアコーディネーター試験は「1次試験(筆記)」と「2次試験(図面・論文)」に分かれているため、それぞれで質の高い教材を本屋で探し出して組み合わせるのが手間に感じました。そこで、すべてが体系化されている「ユーキャンの通信講座」をメインの軸に据えることに決めました。
口コミ通り、フルカラーで視覚的に見やすく、初心者でもつまずかないように丁寧に解説されています。特に、インテリアの名称が写真付きでまとまっている「インテリアエレメント集」は、実物を見なくてもイメージがスッと頭に入ってくるため大活躍しました。
- 📚 ユーキャンの教材セット内容
- ・メインテキスト3冊(1次試験用2冊、2次試験用1冊)
- ・写真資料集『インテリアエレメント』
- ・基礎力強化問題集 / 解答力養成問題集2冊
- ・資格試験問題集(2回分の過去問題)
- ・攻略ワークブック(2次試験用)
- ・その他、ポイント集や添削関係書類
費用は一括払いで59,000円(税込)です。決して安くはありませんが、独学で一番の壁となる「2次試験の図面や論文」をプロに添削してもらえる安心感を考えれば、十分すぎる投資だったと確信しています。実際の試験会場でも、ユーキャンの教材を広げている人を本当にたくさん見かけました。
2. HIPSの予想問題集
ユーキャンの教材はインプットには最高でしたが、「もっとたくさんの問題パターンに触れておきたい」と感じたため、インテリア関連の資格専門スクールであるHIPS(ハウジングエージェンシー)の問題集を追加で購入しました。
HIPSからは過去問題集も出ていますが、過去問はユーキャンにも2回分ついていたため、私はあえて「予想問題集」のみを1次試験用・2次試験用でそれぞれ購入しました。
この予想問題集、中々レベルが高くて難しいです!ですが、ユーキャンのテキストには載っていなかったようなマニアックな問題が本番の試験で実際に出題されたので、「買っておいて本当に良かった…!」と心底思いました。
もちろん、予算に余裕がある方はHIPSの「過去問題徹底研究(過去8年分を厳選した重要問題を試験6回分)」もあわせて揃えれば、より確実な出題傾向が掴めるはずです。
▼ 1次試験用(上巻・下巻)
▼ 2次試験用
インテリアコーディネーター1次試験対策
1次試験合格までの勉強方法

私はインテリアに興味はあったものの、専門知識はゼロからのスタートでした。
1次試験の勉強を本格的に始めたのは試験2ヶ月前の8月から。期間は短いですが、1日1時間〜2時間の勉強を毎日コツコツ続けることで無事に合格できました。
📝 1次試験のために実際に行った3つのステップ
- ユーキャンのメインテキスト(約300ページ×2冊)を3回ずつ読む
- ユーキャンの問題集を2回ずつ解く
- HIPSの予想問題集を3回ずつ解く
特に一番効果があったと実感しているのは「テキストを3回読む」という地道な作業です。
1次試験はひねった応用問題は少なく、基本的には「記憶力との勝負」になります。ひたすら過去問だけを解くスタイルも悪くはないですが、それでは知識が点と点でバラバラになってしまうため、テキストをしっかり熟読して「体系的に覚えた分だけ正解率が上がる」試験だと感じました。
1次試験当日について(※当時の体験談)

※前述の通り、現在はCBT方式(テストセンターのPCで受験)に変わっていますが、私が受験した当時は大学の教室でのペーパーテストでした。当時のリアルな熱量をお伝えします!
私の会場は「名古屋市立大学」でした。受験票には「公共交通機関で」とありましたが、車で行って近くのコインパーキングに無事停めることができました(多くの人は電車やバスで来ていたようです)。
試験会場となる大学の教室の前には、HIPSなどの資格スクールの社員さんが何人も立っていて、直前の「ポイント集」を配ったり、ネットで回答を入力すると確率がわかる「合格判定サービス」のチラシを配ったりと、特有の緊張感と熱気に包まれていました。
試験後、私もその「合格判定サービス」を利用してみたところ見事「判定A(8割以上の確率で合格)」が出たため、その日から迷いなく2次試験の製図対策にシフトできたのは大きな収穫でした。
インテリアコーディネーター2次試験対策
2次試験のために準備する道具
2次試験は「実技」となり、白紙から平面図や立断面図、パースなどを手描きしていくため、専用の製図道具が必要になります。公式で持ち込みが許可されている道具は細かく規定されていますが、すべてを製図用の高級品で揃えるとお金がかかり過ぎてしまいます。

※実際に私が持ち込んだ道具の一部(左から三角スケール、三角定規、円定規、字消し板)
私は必要最小限のコストで抑えるため、以下のように道具を揃えました。
- シャープペンシル: 100円ショップの0.5mm用。高級な製図用ではなく普通のシャーペンですが、細かい描写ができるよう芯が細いものを選びました。
- 消しゴム: ロフトで買った薄型の消しゴム(約150円)。図面の細かい角だけを消すのに「薄さ」が圧倒的に役立ちます。
- 三角スケール: 尺度を測る必須アイテム。文具店だと1,000円以上しますが、ダイソーの大型店舗を探し回って100円でゲットしました!サイズは小さいですが試験には十分でした。
- 三角定規(メモリ入り): 垂直・平行線を引くのに使います。メモリ入りにすれば直定規を別に持ち込む手間が省けます。(一番長い辺が15cm以上あるものがおすすめ)。
- 型板(円定規): 照明や開き戸を描くためのテンプレート。100円ショップにも売っています。
- 字消し板: 「いらないかな?」と最初は思いましが、図面が黒く汚れるのを防ぐために、結局一番最後に買い足したお助けアイテムです。
- 色鉛筆(18色): 24色セットの中から、実用的な18本を厳選。(木目用の茶色系5本、植物用の緑系3本、照明用の黄色系2本、水回り用のグレー2本、家具用の青系3本、アクセントの赤/オレンジ系など)。
※消しカスを払う「製図用ブラシ」は悩みましたが、手で払う程度で図面が極端に汚れることはなかったので持ち込みませんでした。
2次試験合格までの勉強方法
1次試験終了直後の10月2週目から、2次試験(12月初旬)に向けて本格的に作図の勉強をスタートしました。勉強期間は約2ヶ月弱。1日の勉強時間は2〜3時間に増えました。
なぜ勉強時間が増えたかというと、最初は「1つの図面を描き上げるのに3時間」もかかってしまうからです。
本番の試験時間はトータル3時間。その中で図面を3つ描き、さらに論文まで書かなければいけません。最初は「平行線を引くことすら難しい」「ただの真四角を描くのにこんなに苦労するなんて…」と絶望しましたが、ユーキャンの「攻略ワークブック(基本の線の引き方から実践まで20回分)」と、HIPSの予想問題集をひたすらこなすうちに、最終的には1つの図面が1時間以内で描けるようになりました。
「図面は描いた枚数だけ、確実に合格に近づく」。これは合格者の誰もが口にする言葉ですが、本当にその通りでした。
💡 論文対策はそこそこでOK!
論文に関しては、図面ほどの大きな負荷はかかりません。ユーキャンのテキストの出題傾向を読み、予想問題集の解答例をインプットしておけば十分に対応できました。論文に時間をかけすぎるより、「1枚でも多く図面を描いて、作図のスピードを上げる」ことに時間を使った方が圧倒的に合格率は高まります。
2次試験当日について(机が激狭)

私の2次試験の会場は「名城大学薬学部八事キャンパス」でした。
大学の講堂のような広い教室だったので「机も広々と使えるかな」と安心していたのですが、席に着いてビックリ。すぐ隣に別の受験生が座るため、使えるスペースは自分の肩幅程度しかなく、縦幅もA3サイズの試験用紙を置いたらギリギリという驚愕の狭さでした。
製図板や数々の定規、色鉛筆を展開するには非常に窮屈で、試験中にはあちこちで「ボトッ…」と定規や消しゴムを床に落とす音が響いていました(その度に試験監督が拾って歩いていました)。2次試験に挑む際は、道具をコンパクトにまとめられる筆箱などを持参することを強くおすすめします。
2次試験の合格ラインと「手の抜きどころ」
最後に、「どこまで描ければ合格できるのか?」という私の本番の出来具合をお伝えします。
- 論文: 指定文字数に対して590文字で記述。構成を練る時間もなく思いついた順に書きましたが、筋が通っていれば問題ないようです。
- 図面: 私の時は「平面図1問」と、手のかかる「立断面図が2問」も出題され大パニックに。時間がなさすぎて、平面図と立断面図で矛盾している部分が数箇所ありました。
- 着色(色塗り): 全く時間が足りず、終了間際にササッと色を乗せただけ。フローリングの線も信じられないくらいグニャグニャで、線の太さもバラバラでした。
試験終了直後は「あ、これは絶対に落ちたな…」と肩を落として帰ったのですが、結果はまさかの合格でした。
この経験から言えるのは、「着色の綺麗さや、細かな陰影の描写は、合否にそこまで直結しない」ということです。時間がなければ、フローリングの線や家具の影などは思い切って手を抜き、「空間の意図が伝わる図面を最後まで描き切る(白紙を作らない)」ことの方がずっと重要だと実感しました。
まとめ

以上が、私が未経験から4ヶ月でインテリアコーディネーター試験にストレート合格した勉強法のすべてです。これから受験される方にとって、少しでも勇気やヒントになれば幸いです。
ちなみに、無事に合格してインテリア産業協会に登録すると、写真入りの立派な「インテリアコーディネーター証」がカードで届きます。

免許証のようなしっかりとした作りで、「頑張って資格を取ったんだ!」という実感が湧いてすごく嬉しかったです。(※このカードの写真は受験票に貼ったものがそのまま使われるので、お気に入りの写真を用意しておくことをおすすめします笑)
インテリアコーディネーターの資格は、住宅メーカーや不動産会社、リフォーム会社への転職において非常に強力な武器になります。特に中途採用で「未経験からインテリアの仕事に就きたい」と考えているなら、この資格は必須のパスポートです。
実際に私も、この資格を取得したことで未経験から住宅メーカーのインテリアコーディネーターとして働くことができました。
「完全な独学では図面や論文がどうしても不安…」という方は、私が合格の軸にしたユーキャンのような通信講座を賢く活用して、プロの添削サポートを受けながら一発合格を狙うのもとてもおすすめの選択です。ぜひ、憧れのインテリアのお仕事に向けてチャレンジしてみてください。
私がインテリアコーディネーターとして働いたリアルなお仕事レビューは下記の記事にまとめていますので、興味がある方はぜひあわせて読んでみてください。







