私は世界遺産検定1級にも合格しましたが、1級に比べると2級は難易度はそれほど高くありません。
試験範囲も、公式テキストに掲載されている世界遺産300件から出題されるため、覚える量も1級に比べると少なく(1級は1,000件以上もある全世界遺産!)、ポイントをおさえて、ちゃんとテキストを読んで勉強すれば合格できる試験なので安心してください!
これから「世界遺産検定2級」を受験する方に向けて、私が合格するまでにおこなった勉強法と試験のポイントについてお伝えしたいと思います。
この記事はこんな方向け
・世界遺産検定2級の合格を目指している方
・世界遺産が好きな方
・空いた時間に何か勉強をしたいと思っている方
世界遺産検定2級の資格概要
まずは世界遺産検定2級の資格の概要について、簡単にふれておきたいと思います。
試験日 | 2月、7月、9月、12月の年4回 詳細の日程は世界遺産検定公式HPでご確認ください |
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試験時間 | 60分 |
出題内容 | 世界遺産の基礎知識 日本の遺産 世界の自然遺産 世界の文化遺産 その他(世界遺産に関する時事問題) ※世界遺産検定2級の公式テストに掲載されている300件の世界遺産から出題されます |
問題数 | 60問 |
受験資格 | なし(3級合格してなくても受験できます!) |
受験料 | 5,900円 |
現在はコロナの関係もあるのか、2級〜4級はCBT試験での受験が可能です。
CBT試験とは?
コンピュータを使って世界遺産検定(2級~4級)を受検するシステム。
試験期間中であれば、好きな日時に自宅の近くや職場の近くにあるテストセンターで試験を受けることができます。密を避けて受験ができるのですね。
その他の詳細については「世界遺産検定」公式ホームページをご確認ください。
教材について
私が世界遺産検定2級を受験するにあたって準備した教材は「NPO法人 世界遺産検定アカデミー」が発行している「公式テキスト」と「公式過去問題集」の2つのみです。
一般的な資格試験には公式テキスト以外に、公式テキストをわかりやすくまとめなおした参考書や過去問をたくさん掲載している問題集が販売されていますが、「世界遺産検定」にはそういった書籍は販売されていません。
世界遺産検定2級の勉強をするためには、「公式テキスト」と「公式過去問題集」の2冊しか選択肢がありませんが、この2冊があれば充分合格できます。
テキストと公式問題集は、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングで購入可能です。
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合格までの勉強時間
私は2月開催の試験を受験をしましたが、勉強を始めたのは1月の初旬からなので、ほぼ2か月の勉強で合格することができました。
時間としては1日1時間~2時間勉強できたかなぁ、という感じです。
世界遺産検定2級に合格するためにかけた勉強時間
- 勉強期間:2ヶ月弱
- 勉強時間:1日1時間〜2時間
世界遺産検定2級の勉強方法
私が世界遺産検定2級に合格するためにおこなった勉強は、
- 公式テキストをひたすら(3回以上)読む
- 公式過去問題を2回ずつ解く
- 公式ホームページの動画を閲覧する
の以上3つです。
公式テキストをひたすら読む
なにより一番効果があった勉強方法は、
「テキストをひたすら読む」こと。
世界遺産検定2級は1,000件以上ある世界遺産の中から300件が出題対象となっています。
日本の遺産が20件くらいなので、その他はすべて海外の遺産です。
カタカナの聞きなれない地名や遺産が多く、中々頭に入れることができないので、とにかく読んで「目で慣れて」「目で覚える」ということが重要になってきます。
ノートに書きながら覚えるのも良いと思いますが、この検定は選択式で回答するので一言一句正しく覚える必要はなく、読むだけでも充分だと思います。
公式過去問題集を2回ずつ解く
「過去問題集」に関しては、問題数をこなす、というよりは「出題の傾向を知る」ために利用するものです。
過去問題を解くことで、知ることができた試験の出題傾向はこのあとご紹介します。(出題パターンはわりと毎回一緒です)
公式ホームページの動画の閲覧
下記の世界遺産検定のホームページの下の方に掲載している、「学習アシスト」の動画を閲覧しました。(リンク先の世界遺産検定公式ホームページの下の方に掲載されている動画です)
この動画では、出題範囲である「世界遺産の基礎知識」を丁寧にまとめて説明してくれています。そして「どこまで覚えると良いのか」や「こういう問題が出やすい」というところまで説明してくれています。
世界遺産検定2級の出題傾向
私が勉強をとおして知ることができた、出題傾向を下記に記載しておきます。
日本の遺産は赤文字以外からも出題される
公式テキストは大事な部分が赤文字になっていたり、黒太文字になっています。
基本的には、赤文字や太文字になっている部分から出題されることが多いのですが、
- 「世界遺産の基礎知識」
- 「日本の世界遺産」
に関しては、赤字・黒太文字以外からも出題されます。そのため、太字ではない部分もしっかり読み込んで、細かな部分も覚えておくことが大切です。
海外の遺産は赤・黒太文字から出題される
「海外の遺産」に関しては、ほぼ赤・黒太文字から出題されます。
”文章で説明した遺産を回答する(この特徴のある遺産はどれでしょうと、いうような)問題”も出題されるので、赤・黒太文字以外も覚えておくのに越したことはありませんが、赤・黒太文字を覚えていれば回答は可能です。
また、「この遺産はどの場所でしょう」という地図問題がでます。
地図問題は「自然遺産」から出題されることが多いです。
自分が受験する「月」と「同じ月」の過去問題が出題されやすい
自分が受験するのが「2021年7月」だとすると、「2020年7月」の試験に出題された問題と似たような問題が出題されやすいです。
この出題傾向に関しては、日本の遺産や海外の遺産ではなく、
世界遺産に関する時事問題
の部分に該当します。試験問題には世界遺産に関する時事問題が数問出題されます。
おもに以下のような問題が出題される傾向があります。
- ユネスコの動向
- 受験する年の世界遺産委員会の概要
- 受験する年に登録された日本の遺産(公式テキストに載っていなくても出題されます)
- 受験する年に登録された無形文化遺産
出ない可能性もありますが、試験前に調べておくと安心です。
世界遺産検定2級の合格基準
合格ラインについては「世界遺産検定」のホームページに記載がありますが、
100点満点中60点以上
正解できればOKです。そして合格率は毎回おおよそ60%前後です。それほど難易度の高い資格ではありません。
少し勉強してから過去問題を解いてみるとわかると思いますが、問題の回答の選択肢が「これは明らかに違う答えだ」という選択肢が混ざっていることが多いです。
こういう部分が合格率が高い理由の一つになっていると思います。
いきなり2級を受けても大丈夫?
世界遺産検定は1級とマイスター以外は、受験資格がないため誰でも受験することができます。ですので、いきなり2級から受験することができますが、
「3級や4級を合格してからの方がいいかな?」
と不安に思う方もいるかもしれませんが、私はいきなり2級から受験しましたが、2級から受験してもまったく問題ありませんでした。
小学生や中学生くらいなら3級や4級から受験した方がよいと思いますが、高校生以上であれば、いきなり2級を受験しても、ちゃんとテキスト読んで勉強すれば合格できると思います。
合格すると届く認定カード
合格すると上記のような、認定カードが届きます。
紙の認定証については、世界遺産検定のマイページからPDFファイルがダウンロードできるので、自分で印刷することが可能です。
まとめ
「世界遺産検定2級」の資格を持っていると、転職や就職に有利という訳ではありませんが、旅行業界を目指している方には有利になる可能性もあります。入社試験の前に世界遺産検定の資格の有無を問われる旅行会社もあります。
ただ旅行業界を目指していない方でも、世界遺産をとおして歴史を学ぶことが出来ますし、世界遺産は一般教養として知っていると旅行好きな人と会話が楽しくできたり、と私生活でも充分に役に立つ資格だと思います。
そして何より「勉強しながら旅行気分が味わえる」という、楽しんで勉強して資格が取得できるというめずらしい資格なのではないかと思います。
自宅で勉強しながら「世界のたくさんの絶景」や「不思議な景観」を知ることができて、「卓上旅行」として楽しく勉強できました。
「世界遺産検定2級」の取得を目指している方や、「何か資格を取得したいなぁ」という方にも、参考になれば幸いです。
「世界遺産検定1級」の合格のための勉強方法はこちらの記事にまとめています。