【住宅メーカー事務派遣】モデルハウス勤務のメリット・デメリット。土日休憩やトイレの現実と向いている人の特徴

【住宅メーカー事務派遣】モデルハウス勤務のメリット・デメリット。土日休憩やトイレの現実と向いている人の特徴 お仕事図鑑
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派遣会社の求人サイトで、定期的によく見かける「大手ハウスメーカー・住宅展示場」での受付や事務の募集。お洒落で綺麗な最新のモデルハウスが勤務地になることも多く、「なんだか華やかで楽しそう!」「接客も事務も両方できて素敵!」と憧れる女性も多いのではないでしょうか。

実は私も、もともと接客が好きだったこと、そしてお客さまへ提出する提案資料の作成で「CAD」のスキルを磨けたらカッコいいなという前向きな動機から、実際に大手ハウスメーカーの住宅展示場事務(派遣社員)として飛び込んだ経験があります。

結論からお伝えすると、住宅展示場の事務は他のオフィスワークとは全く違う「独特すぎる環境」があり、私は最終的に「これは長く続けるのは難しい…」と判断した職場となりました。今回は、実際に中に身を置いたからこそ分かった、住宅展示場事務のリアルな仕事内容や職場の雰囲気、そして知られざる光と影を赤裸々にお伝えします。

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住宅展示場事務の仕事内容と「1拠点に女性1人」のリアル

住宅メーカーの事務といっても、本社の広々としたオフィスで働くのと、各地域の「住宅展示場(モデルハウス)」のなかで働くのとでは、業務の性質が180度異なります。

私が経験した展示場勤務の場合、主な仕事内容は、来場されたお客さまの一次対応(アンケート記入のお願いなど)、打ち合わせ時のお茶出し、営業が提案に使う間取りやパース(3D外観・内観図)の作成、DM発送、イベント準備、季節に合わせた館内の飾り付けなど多岐にわたります。

そして何より最大の特徴は、「一つの展示場(事務所)の中に、事務の女性は自分1人だけ。あとは全員男性の営業マン」という人員構成になることです。そのため、電話対応や清掃、ゴミ捨て、お茶用キッチンの片付けといった、拠点内のすべての総務・雑用・家事的な仕事を1人で一手に引き受ける役割になります。新しく統一した5つの軸に沿って、その独特な現場のリアルに迫っていきましょう。

【事務職の業務難易度】求められるスキル感と「便利屋」の壁

住宅展示場事務の業務難易度は、一見すると「高度なパソコンスキルが必要」と思われがちですが、実際は「マルチタスクな雑務を嫌がらずにこなすフットワークの軽さ」が何よりも求められます。

私自身、営業マンが使う提案用のCADやプレゼン資料の作成など、専門的なスキルアップを期待して入社した一面がありました。確かにそういったクリエイティブな作業に触れる機会はあるものの、展示場内の事務職が自分1人しかいないため、実際はコピー用紙の補充から、スリッパの用意、お茶出しのタイミングの計り方など、細かな雑用をどんどん頼まれる「何でも屋」「便利屋」のようなタスクの割合が非常に多くなります。

一般的なオフィスのように「自分のデスクに座ってデータ入力だけを淡々とこなす」という働き方ではないため、専門的な事務スキルをガチガチに身につけたいと思っている方にとっては、少し物足りなさや、泥臭い雑務の多さにギャップを感じてしまう難易度といえます。

【働き方のリアル】残業と「土日のお昼ご飯」が消える時間のリアル

お昼ご飯の画像

時間のリアルを攻めると、派遣社員としての残業自体はほぼゼロで、私は毎日きっちり定時で退勤することができていました。しかし、この職種には「土日祝日の休憩時間が分断される」という、時間の大きな盲点があります。

平日は営業マンたちも外出が多く、静かなモデルハウス内に自分1人だけになる時間が結構あります。その間は誰にも邪魔されずに自分のペースで気楽にのんびり仕事を進められる(大きな家にポツンと1人なので、少し寂しくて怖いこともありますが…笑)という最高に快適な時間コントロール度を誇ります。

ところが、展示場の書き入れ時である「土日祝日」になると戦況は一変します。お昼休みの時間であってもデスクでご飯を食べなければならず、一口お弁当を運んだ瞬間に「まめこさん、お客さまが来られたから対応して!」「打ち合わせのお茶出して!」と営業から声がかかります。土日は来客がひっきりなしのため、お昼ご飯をゆっくり落ち着いて食べる時間さえ細切れに遮られてしまうのです。派遣社員であっても「時間通りにきっちり1時間、誰にも邪魔されずに休憩したい」という方にとっては、かなりストレスを感じる時間のコントロール度です。

【職場のカルチャー】バブリーで体育会系な男社会

住宅メーカーの展示場という組織のカルチャーは、世間のスマートでお洒落なイメージを覆す、「超・体育会系で営業パワーが絶対の男社会」です。

事務所の中の女性は自分1人だけなので、一般的なオフィスにありがちな「女性同士の派閥や人間関係のイザコザ」とは無縁で、その点は驚くほど気が楽です。しかし、周囲の営業マンたちの世界は完全に「先輩の言うことは絶対」という厳しい上下関係で成り立っています。入社したての頃は、営業同士の激しい叱責や強い物言いに思わずびっくりしてしまうこともありました。

一方で、実力主義の業界だからこそ営業マンたちのお給料は異様なほど良く、入社2年目の若手でも年収500万円以上、乗っている車は外車ばかりで身なりにもこれでもかとお金をかけているなど、どこか「バブリーな昭和の熱気」が今なお残るカルチャーです。この特有のエネルギーや、男性ばかりの狭い空間にポツンと女性1人でいる空気感に馴染めるかどうかが、居心地の良さを大きく左右します。

【収入と待遇】スリッパ勤務の恩恵と、環境面の知られざる影

スリッパの画像

お給料の相場感としては、受付や接客の要素が入るため、一般的な一般事務派遣よりも少し高めの時給が設定されていることが多く、収入面での満足度は高めです。また、展示場勤務ならではの、他にはないユニークな待遇(メリット)もあります。

普通の会社であればヒールのある靴を履いて足を痛めがちですが、ここは「家(モデルハウス)」のなかでお仕事をするため、毎日楽ちんなスリッパで勤務できるという地味ながら最高に快適な恩恵があります。

しかしその反面、建物の構造上の理由からくる「環境面の辛い影」もありました。実は多くの住宅展示場では、お客さまが見学する綺麗なモデルハウスの建物内に、スタッフ用のトイレがありません。そのため、用を足すにはわざわざ靴を履き、建物の外にある共同のお手洗いまで歩いていかなければならないのです。これが夏は猛烈に暑く、冬は凍えるほど寒いため、毎日のこととなると地味に身体的な負担となる、隠れたデメリットでした。

【向き不向き】住宅展示場事務がおすすめな人・合わない人

華やかなお洒落空間と、泥臭い男社会のギャップが激しい住宅展示場。こちらも私の実体験をもとに、向き不向きを綺麗に整理しました。

まず、この特殊な環境を味方につけて楽しく働けるおすすめな女性は、以下のような方です。

  • 女性だらけのオフィスが苦手で、男性ばかりの男社会のほうがサバサバしていて気が楽だと感じる方
  • お洒落なインテリアや最新の間取りを毎日眺めるのが大好きで、家という空間にいるだけでワクワクできる方
  • 土日の休憩が多少分断されても「お茶出しも私の大事な役割」と割り切り、笑顔でおもてなしができる面倒見の良い方
  • 毎日お気に入りのスリッパで、足元を労わりながら定時ピタでサクッと帰りたい方

一方で、私と同じように「ここはちょっと居心地が悪いな…」と感じてしまいやすい注意が必要な女性は、以下のようなタイプです。

  • お昼ご飯の時間は誰にも邪魔されず、自分の世界に入ってしっかり1時間リフレッシュしたい方
  • 10畳ほどの狭い事務所で、体育会系の男性営業マンたちに囲まれてポツンと1人で過ごす空気に緊張や気疲れをしてしまう方
  • 雨の日も風の日も、わざわざ靴を履き替えて外のお手洗いまで行くという環境面の手間がどうしても苦痛な方
  • コピー取りやゴミ捨て、冷蔵庫の掃除などの雑用ではなく、キャリアに直結する専門的なオフィスワークに集中したい方

【まとめ】「合わない」を知ることも、立派なキャリア戦略

住宅展示場での事務職は、私にとって「環境面や居心地の悪さから、これ以上は続けられない」とはっきりと損切りをした、今となっては非常に珍しくも貴重な経験となりました。

お洒落な外観に惹かれて応募したくなる職種ですが、休憩時間がしっかり確保できないこと、働く事務所スペースが極端に狭いこと、そして外トイレの不便さなど、毎日を快適に過ごすための「環境のリアル」が私にはどうしても合いませんでした。

だけど、それでいいのです。私のモットーは「その職場、嫌ならやめていいんじゃない?」なので、実際に飛び込んでみて「あ、私はもっと広いオフィスで、自分のペースで休憩が取れる事務のほうが幸せなんだ」と身をもって知ることができたなら、それだけでも大収穫。無理をして体や心をすり減らしながらしがみつく必要なんてどこにもありません。

派遣社員というフットワークの軽さを最大限に活かして、合わない場所はサッと飛び出し、居心地のよい職場を探すためのステップにしてしまいましょう。このリアルなレビューが、あなたのお仕事選びの参考になれば幸いです。


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