「派遣社員として働き始めたけれど、思っていたような職場じゃなかった…」
「長期前提で入ってしまった手前、すぐに辞めたいなんて言い出せない…」
新しい職場で働き始めたとき、「あ、この会社少し合わないかも」と違和感を覚えることは、派遣社員として働いていれば決して珍しいことではありません。
派遣社員を軽視するような空気だったり、常にギスギスしていて質問すらできない環境だったり。理由はさまざまですが、毎朝重い足取りで通勤するのは本当に辛いですよね。
今回は、そんな職場のミスマッチに悩んでいる方へ向けて、「契約更新をせずに、気まずくならずに綺麗に職場を去るための賢い立ち回り方」について、私なりの考えをお話ししたいと思います。
長期前提で入ったのに「更新しない」は許される?
派遣社員の雇用契約は、基本的に「3ヶ月間」などの期間で区切られています。
お仕事を紹介される際、「長期で働くことは可能ですか?」と確認されることも多く、もちろん最初は長く働くつもりで「大丈夫です」と答えて入社しますよね。それなのに、たった3ヶ月の初回の契約で「やっぱり辞めます(更新しません)」と言うのは、とてつもなく申し訳ない気持ちになると思います。
しかも、派遣社員の契約更新の確認は、契約満了日の約1ヶ月〜1ヶ月半前に行われます。
この「残りの期間の気まずさ」を想像して、つい無理をして更新してしまう方も多いのですが、私はこれまでの経験から、無理をして働き続けるよりも、勇気を出して「早期に更新しない決断」をすることをおすすめしています。
契約更新を見送ることが「逃げ」ではない3つの理由
❶ 心身のストレスは、派遣先にとってもマイナスになるから
「辞めたいな」と思いながら働くことは、自分が想像している以上に心と体にストレスを蓄積させます。
1日8時間、週の大部分を過ごす職場で「明日も仕事嫌だな」と思い続けるのは、人生の貴重な時間をすり減らしているのと同じです。そして、そんな風に無理をして働いていても、仕事に対して前向きになれず、些細なミスが増えてしまうこともあります。
結果として、「合わない」と早めに判断して身を引くことは、自分を守るためだけでなく、派遣先企業にとってもより適任な人を早く見つけるための誠実な選択だと私は思います。
❷ 人間関係が深くなる前の方が、お互いに傷つかないから
中途半端に長く働いてしまうと、良くも悪くも職場の人間関係ができあがってしまいます。
「本当は辞めたいけれど、あの先輩に迷惑がかかるから…」と、情が移って辞めづらくなるのは、責任感の強い人ほど陥りやすい罠ですよね。
悩みながら、迷いながら働き続ける時間はとても苦しいものです。お互いに深い感情が入る前の「最初の3ヶ月」だからこそ、後腐れなくドライに環境をリセットできるのだと割り切ることも大切です。
❸ 「環境を変えられること」こそが派遣のメリットだから

そもそも派遣という働き方は、会社の業績や都合によって「次の更新はありません」と言われるリスクと隣り合わせの雇用形態です。
企業側が企業の都合で派遣社員を活用するように、私たち働く側も、自分のライフスタイルや心を守るために「派遣」という身軽な働き方を選んでいるはずです。
「たまたまこの会社とはご縁(相性)がなかった」。ただそれだけのことです。不必要に自分を責めたり、過剰な気まずさを抱える必要は全くありません。
気まずくならずに、綺麗に職場を去るための「立ち回り方」
「更新しない」と伝えた後の残りの期間。少し気まずいかもしれませんが、ここでの振る舞いが「プロの派遣社員」としての真価が問われる部分です。
短い期間であっても、お給料をいただいている以上は最後まで責任を持って役割を全うしたいです。私がいつも心がけているのは、自分が教わった業務を、次の人が困らないように「引き継ぎマニュアル」としてデータにきちんと残しておくことです。
(実は私は、入社してから仕事を教わる時には、もう引き継ぎのためのマニュアルを準備し始めています。自分の覚えておきたい用のメモを、誰が読んでもわかるようにマニュアル化していって、それをそのまま引き継ぎで使います。)
「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、最後に少しでも職場の役に立つものを残して去ることで、自分自身の心もスッキリと整理され、堂々と次のステージへ進むことができます。
【最終手段】契約期間の途中でどうしても辞めたくなった時は

契約更新を見送るのではなく、「最初の3ヶ月すら耐えられない」「今すぐ辞めたい」と心身が限界を迎えてしまうこともあるかもしれません。
原則として契約期間中の退職はNGですが、実は私も過去に、どうしても環境に耐えられず期間途中で退職をお願いしたことがあります。結論から言うと、期間を満了できなかったからといって、罰金を支払うようなペナルティはありません。
ただ、ここで大切なのは「絶対に無断欠勤(バックれること)はせず、派遣会社の担当者に正直に相談すること」です。
「職場の雰囲気が嫌だから」とストレートに派遣先に伝えてしまうと角が立ちますが、派遣会社の担当者はプロです。あなたが心身の不調や限界を感じていることを真摯に伝えれば、「どうすれば波風を立てずに派遣先へ退職を申し出ることができるか(体調不良や家庭の事情など、やむを得ない理由への言い換え)」を一緒に考え、企業との間に入って守ってくれます。
一人で抱え込んで突然行けなくなってしまう前に、まずは雇用主である派遣会社にSOSせば、きっと派遣会社の担当営業さんも力になってくれるはずです。
まとめ:我慢を手放して、私らしく働ける場所へ
派遣社員が契約更新をせずに早期に辞めることについて、私の経験と本音をお話ししてきました。
「次の仕事が見つかるかな…」「履歴書に傷がつくかな…」と不安になる気持ち、とてもよくわかりますが、納得できない環境で心をすり減らすことほど、もったいないことはありません。
職歴が増えることは、決してマイナスばかりではありません。いろいろな会社を見てきた経験は、「自分にとって何が一番大切か」を見極めるための立派なデータになります。
転職回数10回以上の私でも、環境を変えるたびに自分に合った働き方を見つけて、よい仕事を見つける直感を育ててきました。
「辞めたい」と心がサインを出した時は、自分を守るための大切なタイミングです。
この記事が、いまの環境に悩む方が、次の一歩を踏み出すための参考になれば幸いです。
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